2014.10.01

2014年の夏期アニメのうち見ていたものの5段階評価と感想。

 

・アオハライド - ★★☆☆☆

期待よりも微妙だった。話がちんたらとしか進まないし、コウのキャラクターとそれに付随するバックグラウンドの説明が遅すぎで、説明される頃にはどうでもよくなってしまった。学園モノで主要メンバーが全員同じ委員会だというのに、舞台が機能するまで話が進まなかったのも。余談だが、途中から「君に届けっぽいな」と思ったら本当にI.Gだった。

・ハナヤマタ - ★★★☆☆

ナルのハッキリしないウジウジしたところが鼻についたし、5人揃うまでが長い。最後のハナの急な帰国という展開も「また留学生が引っ掻き回して帰国のパターンかよ」と思ってしまった。しかし最終回はベタにエモくて良かった。2期があるなら見てみたい。

・幕末ROCK - ★★★☆☆

腐向けによくある変なアニメだった。おそらくキャラ萌えが出来ればそれでいいのだろう。とはいえこういったアニメも考えれば男性向けの萌えアニメとフォーマットは一緒なので、腐に対する嫌悪がなければ楽しめるアニメだと思う。CGがクネクネしてたのは笑ってしまった。中尾隆聖さんがこういうアニメに出てるのは新鮮だったと思う。

・モモキュンソード - ★★★☆☆

所謂、前述の幕末ROCKの男性版がこちら。つまり話に中身がない!かわいい!というアニメ。天女と鬼の対立は最初と最後に触れただけで、ドタバタや共闘が多かったのは個人的に○。絶対に続かないんだけど、かわいかったなって余韻が残るいいアニメ。

まじもじるるも - ★★★★☆

とても面白かった。最初は「渡辺航?弱ペダの作者の?」という印象だったが今は「弱ペダちゃんと読むか…」くらいには思っている。基本はスラップスティックだけども、るるもの成長を同時展開していて見ていて飽きなかった。是非とも2期をやっていただきたい。劇伴も好き。

LOVE STAGE!! - ★★★★☆

純情ロマンチカが好きだった身としては久しぶりの本格BLアニメだった。BL・やおいは語源の如く「やまなし・おちなし・いみなし」というのも多いが、面白いBLは下手なNLラブコメよりもずっと面白い。アニメ化するものは特に。原作者の実弟として出ていたDAIGOがすごく良かった。声優としては評価しがたいが、演じたキャラクターも含めていい清涼剤になっていたと思う。あと代永翼の声は脳髄にくる。そういえば、最終回で男同士のベッドシーンがある!と話題になってたけど、純情ロマンチカはほぼ毎回ベッドシーンがありましたよ。

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei! - ★★★☆☆

日常パートは本当に面白いのでそれだけやって欲しいといった感想。前期もそうだったのだけど、イリヤは終盤の一番大事なところがマジで苦痛で見ていられない…もっともキャラクターはとても魅力的だし、特に竜子たちをはじめとする脇役がとてもいい。

・東京喰種 - ★★★☆☆

本当に楽しみだったのだが…という印象。原作を組み替えているからところどころ話がおかしいし最終回も尻切れが過ぎる。推測にしか過ぎないが、「原作の突然の最終回とアニメの最終回を同時にして後発イベントなどに話題性を持たせる」といった集英社の目論見などがあったのだろうけど、それでももう少しどうにかしてほしかった。ファン補正も込みで本当は★2つと言いたいけど、ヒナミが超かわいかったから3つ。

・残響のテロル - ★★★★☆

久しく忘れていたサスペンス。おそらく小ネタ・伏線が多いので2周見ても楽しめるアニメ。1話でナインがつけていた腕時計(赤と青で半分になったカラーリング。おそらく元ネタはキカイダー)など。ただ柴崎がナイン・ツェルブに絡むも結局煮え切らない狂言回しだったのが少し物足りなかった。スピンクス・ハイヴ・柴崎の三つ巴がもう少し見たかった。

RAIL WARS! - ★★★★☆

以前、先輩が酒の席で「鉄オタも納得するように鉄道関係についてはしっかり取材しているんだろうけど、このアニメを見ている層はそういうのどうでもいいはず」と言っていたのだがそのとおりだったと思う。鉄オタじゃないから話は割とどうでもいい。とにかく健康的なエロス。それに尽きる。

・普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。 - ★★★★☆

ほんわか癒しアニメといった印象。とはいえ、エンドカードのアイドルパロディなんかも充実していたし、ただ日常系に留まらず少女の成長ストーリーといった部分においてもしっかり作られていたと思う。最終回は不覚にもグッときてしまった。

六畳間の侵略者!? - ★★★★☆

これこそおたくの好きなハーレム居候ラブコメ。どういったものでも、ライトノベルになるとスラップスティック・ハートフル・ラブコメディで片付いてしまうという、いわば三種の神器的な様式美だったと思う。最終回が日常回だったのも良し。

・アルドノア・ゼロ - ★★★☆☆

良くも悪くも虚淵アニメといった印象…あと途中から「対立している組織の両方に主人公がいて、その主人公たちの共通点となる姫」というキャラクター設定が、コードギアスルルーシュ・スザク・ユーフェミアと被ってしまって少し集中できなかった。ただ最終話はすごく良かった。これで終わってもいいのでは?

ペルソナ4 ザ・ゴールデン - ★★★★★

めちゃくちゃ面白かった。本当にマリー関係(あとちょっと足立)、それも日常パートにだけ注目してマヨナカテレビ攻略は完全に全部すっ飛ばし。正直文句なし。

・人生相談テレビアニメーション「人生」 - ★★★★★

まったく期待していなかったが、1話でふみのブラジャーが透けたときに「なるほどね」って納得しながら視聴を決めた。

・スペース☆ダンディ シーズン2 - ★★★★☆

担当した監督や作監を楽しむショートムービー。映画好きと同業者向けといった感想も否めない。とはいえ、なぜオムニバス形式だったのか全て説明がつく最終回はある意味叙述的。少人数で「どの回が面白かった・つまらなかった」という話がしたいアニメ。

・月刊少女 野崎くん - ★★★★★

千代ちゃんのかわいさもさることながら、脇を固めるキャラの魅力もすごい。原作が4コマということもあって少しテンポのモタつきはあるけど、同じ動画工房製作・4コマ原作の未確認で進行形とはまた違った良さのあるアニメだった。鹿島くんと堀先輩のすれ違いカップルが好きです。

・闇芝居 - ★★★☆☆

1期が面白かっただけにただただ残念… もっとゾッとする怖さを期待してたのだがあまりにもライトなホラーだった。

魔法少女大戦 - ★★★★☆

なぜ5分アニメなんだろうと言えるくらい面白かった。ただ最終回でなんとも妙な余韻になってしまったのが少し残念…

・カリーノ・コニ - ★★★☆☆

癒し。

アイカツ! - ★★★☆☆

途中がどうしても中だるみするというか…ドリアカ陣が参入したことでキャラクターに厚みが足りなかった。コンテンツ産業とはいえキャラクターが増えすぎるのも考え物なのかも。「SHINNING LINE*」とあかりを絡めた最終回はとてもエモかった。3期からはほぼ全面リニューアルみたいなので次に期待。

仮面ライダー鎧武 - ★★★☆☆

良くも悪くも以下略。ヘルヘイムの森の真実が暴かれたあたりから光実が腹黒い部分を見せていき、最終的に童貞をこじらせて狂っていく姿は見ていて辛かった。結局、真の主人公はザックと凰蓮、城之内だったのかもしれないという印象。

・ハイキュー!! - ★★★★★

原作からファンなので本当に楽しみにしてたのだけど、期待を裏切らない出来でめちゃくちゃ面白かった。全部知ってる展開なのに、魅せ場では確実に最高の演出と作画を用意してくれていたので手に汗握る。月島や山口、縁ノ下など、まだ見せ場があるキャラが残っているので2期を静かに待ちたい。

・キャプテンアース - ★☆☆☆☆

壮大なペテン。畳みきれなかった大風呂敷。まるで狐につままれた気分だった。そもそも遊星歯車装置の面々を揃えるだけ揃えて、いざ戦闘になると敵を倒すことはせず撤退させるだけ…中盤になると突然地球の保守派と内輪揉めをしだすし、それも結局ナアナアで解決。そして極めつけの最後2話。それまで暗躍していた人工知能が突然「私が黒幕だ!」と牙をむく、まるで無理矢理終わらせた打ち切り漫画のような展開。これは本当に全然わからなかった。期待してただけに落胆がすごい。

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ - ★★★★★

文句なし。深夜で通年アニメというのは流石にないので2クールと睨んでいたが、正直2クールでDIOを倒すというのには尺が足りない。しかし放送が始まってみるとどうも途中までのよう…となるとどこで区切るか。やはりエジプト上陸まで?でもそうなると今度は尺が余るのでは?といった疑問を全て払拭するオリジナルの補完シーン。これがとても良かった。原作の雰囲気や整合性をまったく破綻させることないどころか、完全に補うかたちのシーンやカットが本当にファンの心をくすぐる。1月からの後編も本当に楽しみ。

 

以上。