2015.01.07

2014年の秋期アニメのうち見ていたものの5段階評価と感想。

 

・バディ・コンプレックス 完結編 -あの空に還る未来で- - ★★★☆☆

春に放送してたアニメの完結前後編。ロボットモノというよりは近未来SFに近いアニメで見ていてなかなかに面白かった。所謂ループモノだったわけだけど、根幹を見れば整合性もキチンとしていて1クール+2話という時間内でキッチリ完結してて気持ちがいい。

・神撃のバハムート GENESIS - ★★★★★

骨太で肉厚。少年の冒険心をくすぐるような、という形容詞がピッタリの王道ファンタジー。キャラデザイン・演出・劇伴が中世モデルのファンタジーの重厚さを醸し出していて良かった。11話がすこし駆け足気味だったかなと思ったが、最終話が気持ちのいい展開と落とし方で、まさしくエンターテインメント。ソーシャルゲーム原作だからって敬遠していた人にこそ見て欲しい。特に1話・2話の作画は必見。

・魔弾の王と戦姫 - ★★★★☆

MF文庫枠…といえば春は竜騎士、夏は剣舞だったので正直期待していなかったのだけど、予想外にめちゃくちゃ面白かった。もちろんMF原作らしく女の子はかわいくお色気たっぷりなのだけど、話もしっかり作りこまれた戦記モノ。ただ少し戦争描写のテンポが悪かったのだけが残念だった。

・異能バトルは日常系のなかで - ★★★

TRiGGER制作。キルラキルの次がラノベ原作…とはいえ、ラノベ原作なりにかわいい女の子たちに囲まれる主人公がよく描かれていたと思う。確かに文芸部の話だけで展開していく方が良かったと思うし、異能サイドの話は特に必要なかったとはいえ、異能サイドがバネになって一層文芸部サイドの話を楽しめたと思う。鳩子が爆発するときの早見沙織さんの演技が素晴らしかったです。

・トリニティセブン - ★★★☆☆

 主題歌・劇伴がとにかくカッコいい!…のは、ウィッチクラフトワークスで証明されたとおりなのでもちろんなのだけど、ストーリーもわかりやすい魔法モノ(の皮を被ったラブコメ)で楽しめた。この手の作品にありがちなラッキースケベも主張せず邪魔をせずで良いクッションになっていたと思う。余談だけど、キャラデザインはあまり好みではなかったのだけど某所で行われたイベントのアートワークが最高でした。

大図書館の羊飼い - ★★★☆☆

 セカイ系の設定ながらも舞台が箱庭なのでそこまで難解にもならず、目標がハッキリとしたストーリーでなかなかに面白かった。エロゲー原作はざっくり言えば、主人公・主人公の親友・ヒロインたちという役者があって、結構「親友」キャラの灰汁が強すぎて邪魔…という印象のものが多いのだけど、これに関してはくど過ぎず影も薄くないという感じでそこも好感が持てる。狂言回しながらもヒロインの小太刀凪の「立場上主人公に近づきたいけど踏み込めない」ジレンマからくる行動がかわいかったです。

棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE - ★★★★☆

 1期も面白かったので期待大なアニメだったのだけど、まさしく期待通りだった。レンジャーのような白兵専門の主人公(と妹)ということで必然的に近接戦闘が多く見られるわけで、骨太な作画シーンが多くそういった意味でも楽しめた。ヴィヴィがチャイカになったくだりが少し物足りなかったけども、大筋はしっかりとしたストーリーでとても面白かったです。

・デンキ街の本屋さん - ★★☆☆☆

 「かわいいだけのアニメ」と高をくくっていたら、どっこい「かわいいのに鼻につくアニメ」だった。あそこまでの恋愛要素がなければよかったのに。人間ドラマになりきれない、げんしけん下位互換

PSYCHO-PASS 2 - ★★☆☆☆

 1期は面白かったのにね…とにかく霜月が、俗物・マニュアル人間・役立たずという感じで本当にただただ朱の引き立て役で残念だった。設定にしても、シビュラというのは観察者でありながら思想が流動する悪役、という位置づけなんだろうけどそれが悪い方向に偏ってしまっていて…本当に今回のシビュラは小物すぎて、せっかくのパノプティコンがてめえの利益だけで動いていちゃあなあという感じだった。演出にしてもとにかく残酷なシーンで盛ろうとしているのが明け透けでなんだかなあという感じだった。

・俺、ツインテールになります。 - ★★★☆☆

 くだらない!に尽きるアニメ。あまり語ることもないし、何がいいかと問われてもちょっと返答に困るんだけど私は好きです。OPEDがすごくいい。あとイエローの変身バンクでおしりがプリンっ!ってなるところがgood。

・甘城ブリリアントパーク - ★★★★★

まさに 「俺たちの!京アニが!帰ってきたぞ!」というアニメ。近年の京都アニメーションの集大成ともいえる作品で、それこそ、氷菓からFree! -Eternal Summer-までのすべてが生きているアニメだと思った。「遊園地で、キャストが、集客のために頑張る」という限定されたシチュエーションを余すところなく使い切っていて、それでいてキャラクターにもメリハリが利いていてとにかく飽きることのない素晴らしい作品だったと思います。

・結城友奈は勇者である - ★☆☆☆☆

こういう鬱展開てんこもりのアニメを持ち上げるのはバカとしか言いようがないし、実際まどマギ以降、不条理にあえぐ作品というのは漫画・アニメに多くて(昨年実写映画化された「神さまの言うとおり」とか)本当に辟易していたので、このアニメにはそういった作品を否定する展開を期待していたのだけど…。しかしまあ、世界観はよくわからない・ストーリーは面白くない・ただひたすら女の子がむごい目に遭う、というアメリカンジャンクフードみたいなアニメだった。これを見るなら、例え2周目でストーリーがわかっていたとしても、魔法少女まどか☆マギカを見たほうがずっと有意義だし、リアルタイム以外でこれを見るのは時間の無駄としか言いようがない。今後は、みなとそふとのことは「ニトロプラスになりたいレーベル」、タカヒロのことは「虚淵玄になりたいくん」と呼ぼうと思う。

・ソード・アート・オンラインII - ★★★★☆

 フェアリィ・ダンス編に言いたいことはたくさんあるけども、やっぱりアインクラッド編はめちゃくちゃ面白かったので期待値高め。しかしまあファントム・バレット編もデスゲームがメインで、同じデスゲームならアインクラッド編には及ばず…といった具合だった。キャリバー編も凡百なエンターテインメントで一種のインターバルといった感じ。しかしマザーズ・ロザリオ編は面白かった。VRシステムありきのSAOならではの生命倫理の話で、創作の妙があってとても楽しめた。3期も是非やってほしい。

・selector spread WIXOSS - ★★☆☆☆

 2期、というか完結クール。ウィクロスとルリグに注視していた1期とは変わって、2期は登場人物のドラマを重視していたが、そこはもちろん岡田磨里。女のドロつきがくどくて見ていて辛かったし、感情移入がしづらかった。最終回は清涼感も手伝って良かったと思う。でもやっぱり販促アニメとしては大失敗かな…結局カードゲームそのもののルールはわからないし…

Fate/stay night -UNLIMITED BLADE WORKS- - ★★★★☆

Fate自体はFate/Zeroの放送直前にstay nightの『Fate(セイバールート)』しかやっていなくて、Unlimited Blade Worksに関しては本当にかいつまんでしかないけども、それでもufotableの力業で引き込まれるアニメだったと感じる。もちろん未プレイの人は「聖杯?令呪?サーヴァント?」だと思うので、そういう意味で信者向けなのかな。もっとも、1ルートしかクリアしていない私が言うのもなんだけど、Fate/stay nightは本当に面白いのでオススメです。あとやっぱり凛がかわいい。たまらない。これもufotableの力業。

・失われた未来を求めて - ★★☆☆☆

 エロゲー原作のSFモノ。話はありきたりなループモノで、それ自体に文句はないし、佳織だけにフォーカスするなら結末も納得だったんだけど、とにかくゆいのことを完全に放り出した結末というのが不完全燃焼だった。調べてみたら原作のトゥルーエンドで大団円らしいのでおそらくは「原作買ってね」ということなのかとは思うが、それならそれで、ゆいのことをあそこまで描く必要はなかったのでは…?と感じた。途中も少し間延びしていたし、だとすればトゥルーエンドのルートで描ききって欲しかったなあ。

・グリザイアの果実 - ★★★★☆

 昨今では珍しく今期はエロゲー原作が3本もあり、私自身エロゲーに積極的なタイプではないので…と思っていたけれど、これに関しては本当に面白かった。先述の「羊飼い」や「われめて」とは違って、こちらはヒロイン一人一人のシナリオを順番に1つずつ割いていく構成で、そういった作品の場合はどうしても個々のエピソードが薄味になってしまいがちなのだが、グリザイアに関してはまったくそんなことなく毎話釘付けで見ることの出来たアニメだった。もちろん原作ファンからしたら多少の物足りなさもあったと思うし、そういう意味で久々に「原作をやってみたい」と思った。続編の「迷宮」と「楽園」も楽しみです。

ガールフレンド(仮) - ★★★☆☆

 特に言うことはないです。何も考えずに見ていられる、ただ女の子がかわいいだけのアニメだった。癒し。

 

2015年の冬はとにかくジョジョに期待しています。 

 

以上。