2015.03.18

『映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』の話。

 

見てきました。

以下、ネタバレ含む。

全体的な感想は「古参は楽しい。新規は微妙」だったと思う。

もっとも作画も演出も脚本も本当に劇場版なのかを疑うレベルでグズグズだったので、本当に古参がニコニコできる感謝祭だった。ギャグやパロディも過去シリーズを見ていてこそニヤリと出来るといった具合。

過去シリーズのプリキュアが、新しい3Dモデルで・懐かしい曲を・後日譚のカットを交えて踊るというのは個人的にはものすごくエモくて、フレッシュの「4人で踊るYou make me happy!」、5GOGO!のココのぞ・ナツこま・シロうら(ついでにミルクとりんかれ)のカップリング構図、S☆Sの満と薫が最高だった。あと初代のシーンのブラックがめちゃくちゃかわいかったです。

しかし、CGダンスを求めていた人には物足りなく、過去シリーズを知らない人は置いてけぼり…といった感じもあったと思う。実際、10年以上続く長寿シリーズなので最近の売り方の傾向は大人をかなり意識してる(否定はしません。ちゃんとしたグッズは僕も欲しい)ので、今後CGダンスのフルエディションが収録された特装版みたいなのを高値で売ろうとしてるのかなとも思ったり。エモかったけど、私もCGムービーは見たかったしなあ。

ストーリーは特に山場もなくメリハリも特にない感じで、劇場版としては…うーむ。ここは、過去のオールスターズシリーズは話もしっかりしていただけに残念。敵役のオドレンとウタエンを演じたオリエンタルラジオの2人は素晴らしかったです。中田さんは妙に力が入っていて一所懸命さが伝わり、藤森さんはいつも通りながらも決して手を抜いているわけではなく本当に良かった。あと2人にも歌パートが用意されてるのだけどそこが作画にも歌にも気合が入っていて良かった。妖精を演じたモーニング娘。'15の3人はほとんどただのガヤでよくわからなかったかな…

エンディングのモーニング娘。'15による『イマココカラ』は最近のEDMっぽくて個人的には好きなのだけど、やっぱり過去のオールスターズシリーズと比べちゃうと実写映像はいらないかなあ。ラストを飾るフルCGで踊る全員集合のプリキュア、というのがオールスターズの醍醐味というのもあったし…モー娘。の熱狂的なファンではない自分はずっとスタッフロールを眺めていました。

総評としては「シリーズが好きなら見に行くといい」程度。正直1400円の価値はないと思いました。私も今回はリピートしないかな…

 

余談だけど、小さなお子さんでもないのに映画館ではしゃぐ客がいて集中しづらかったです。スマイルのシーンで一緒に踊るとか本当に勘弁してほしい。俺だけの映画館が欲しいです。

 

以上。